虫歯は放置して治る病気ではありません。患部を治療し再発の防止が必要です。
しかし患者さんも医師も、ドリルの音や振動、痛みは大嫌い。
それらを緩和するため、できるだけ最新の機器や治療法で処置を行います。

虫歯治療

なぜ、虫歯になるの?

なぜ、虫歯になるのか知っていますか?虫歯になる原因をご説明します。
  • 虫歯治療その1
    1.口の中には虫歯をつくるバイ菌がいます。その中のひとつミュータンス菌が主な虫歯の原因菌です。
  • 虫歯治療その2
    2.口の中の虫歯菌が、食べ物の中の砂糖を栄養に、表面にネバネバした物質をつくります。
  • 虫歯治療その3
    3.そのネバネバした物質の中に虫歯菌や他の細菌が住みつき、どんどん増えていきます。これが歯垢(プラーク)といわれるものです。
  • 虫歯治療その4
    4.歯垢(プラーク)の中の虫歯菌は食べ物の中の「糖質」を材料に酸をつくり、しだいにエナメル質を溶かし始めます。これが虫歯です。

虫歯を放っておくとどうなるの?

初期の虫歯なら痛みがないので、歯医者さんに行かなくてもいいと思っている方も多いと思います。では、虫歯を放置しておくとどうなってしまうのでしょうか?虫歯を放置するということは、ミュータンス菌の感染を放置してしまうことなので、歯はどんどん溶けていってしまいます。
その途中に痛みはあるはずですが、それも放置していると、次は神経が死んでしまいます。
そうなると歯が抜けたのと変わらないので噛み合わせもおかしくなり、歯並びにも影響が出ます。
さらに放置すると、菌が顎の骨にまで到達して炎症を起こすようになり、あごの骨が炎症を起こして化膿し、歯茎から膿が出るようになります。また、あごの骨髄が細菌に感染して「骨髄炎」になり、熱や嘔吐、体調不良などが続くようになることもあるのです。
さらに、細菌が血液の中に入り込んでしまうと、全身をめぐって「肺炎」や「脳梗塞」「心筋梗塞」を引き起こしたり、心臓や脳が虫歯菌に感染して、重篤な後遺症が残ったり、死に至ることも。
虫歯は、早期に発見するほど簡単な処置や対処法で済みます。
しかし、初期の虫歯は痛みやしみ、腫れなどの自覚症状がなく、気づかないうちに虫歯が進行していることも少なくありません。初期段階で虫歯を発見して適切な対処を行えるよう、定期的に歯科検診を受けましょう!

くさび状欠損について

これは虫歯ではありません。
しかし放置しておくと痛みを感じることもあるので注意が必要なトラブルとなります。
これは歯の根元の部分がかけてくる症状で、歯と歯茎の境目の部分が削れてくびれたような状態となります。
指でこの部分をなぞってみると爪がひっかかるので判断することができます。
歯の見た目の長さ(歯肉の位置)が周囲の歯と異なるため、審美的な問題にも繋がります。また、歯の表面を守るエナメル質が欠損してしまうため、冷たいものがしみるなどの知覚過敏の症状も出てくる可能性が高いです。
原因
  • ・歯の磨きすぎ
  • ・歯ぎしりやくいしばり など
治療方法
  • ・白いレジン(樹脂)で詰める
  • ・歯ぎしり防止のナイトガード
  • ・適切なブラッシング

虫歯治療

虫歯治療には、詰め物と被せ物での治療方法があります。
  • 詰め物
  • レジン充填
  • 詰め物
  • インレー
  • 被せ物
  • クラウン

レジン充填

レジン充填とは、虫歯が比較的小さい段階の場合、虫歯の部分を削った後にコンポジットレジンという歯科用プラスチックを詰める方法です。歯の侵襲を最小限に抑える事が出来るため、優れた治療法ですが、虫歯が大きくなると、コンポジットレジンでは強度的に不十分なため、型取りをして作る詰め物が必要となります。

インレー

インレーとは、奥歯で部分的に詰める方法です。
虫歯が大きく、コンポジットレジンで修復が困難な場合に型取りをして作製します。インレーが出来上がるまでは、仮詰めをします。保険内では、銀歯となります。審美的な治療をご希望の方や再治療を少なくしたい方、金属アレルギーがご心配な方には貴金属またはセラミックの詰め物をおすすめしております。

クラウン

虫歯の治療などで歯を削った後に被せる人工の歯のことで、一般的には「差し歯」や「被せ物」といった呼ばれ方をしています。大きな虫歯や根管治療をした後は、詰め物ではなく、クラウンによる治療となることが多くなります。保険内では、硬質レジン前装冠や銀歯となります。金属アレルギーがご心配な方や、見た目の美しさを希望される方は、セラミックのクラウンをおすすめしております。

虫歯治療後の注意事項

虫歯治療後に注意して頂きたいことについて、下記ご確認ください。
治療をしてから、冷たいものがしみるといった症状が出ることがあります。これも、神経に近いところまで、虫歯が及んでいたために起こります。慣れていくこともありますが、最終的に神経を取らないといけない場合もあります。
詰め物は、出来るだけ取れにくいようには装着していますが、やはり異物ですので、外れてしまうことや、割れてしまうことがありますので、その際はご連絡ください。
虫歯の程度によっては、歯の神経にかなり近いところまで、削っていることがあり、麻酔が切れてから痛くなることがあります。痛みが引かない場合は、ご連絡ください。