ボトックスということばを美容整形の分野でお聞きになられた方もおられると思います。これは米国アラガン社のもつ登録商標で「ボツリヌストキシン製剤」と呼ぶのが一般的です。
美容整形の分野では、ボツリヌストキシン製剤を注入することで「メスを使わず小顔になれる」「シワを目立たなくしたり、シワの予防ができる」といった効果が期待されています。
歯科治療の分野では主に次の様な症状を改善するためにボツリヌストキシン治療をします。
  • 歯が喪失して口元の貼りがなくなってきた
  • 歯周病で歯茎が痩せて口元が気になる
  • 咬み合わせが低くなって口元がたるむ
  • 顎顔面外科処理後の口元が気になる
  • インプラントや矯正治療後の審美ケア
歯科医院で行うボツリヌストキシン治療

歯科医院で行うボツリヌストキシン治療

ー領域ー
歯科医師が治療できる範囲は『口唇・頬粘膜・上下歯槽・硬口蓋・舌前3分の2・口腔底に軟口蓋、顎骨、唾液腺を加える部位』と決まっています。(平成8年 厚生省発表「歯科口腔外科に関する検討会」)
この領域に対して「歯科治療として妥当と思われる範囲内」での治療が行えます。
歯ぎしり・噛み締め治療にボツリヌストキシン治療

歯ぎしり・噛み締め治療にボツリヌストキシン治療

一般的に『えらボトックス』と呼ばれる方法です。
歯ぎしりや歯のすり減りは、噛む力が強すぎることが原因であることが多いようです。それにより咬筋が肥大するために「えら」が張った顔の形になります。噛むという行為が無意識で行われるため、この力を自分の努力で弱くすることは難しく、咬筋の緊張をほぐす目的でボツリヌストキシン注射治療が有効になります。
美容整形のイメージが強いボツリヌストキシン注射ですが、医療の世界では幅広い分野で利用されています。
また施術される方は、性別、年齢を問わず、自らのパフォーマンスアップのためや、口元のトラブル改善のために来院されます。

料金例

一回 左右咬筋(エラ部分) 33,000円 税込